次世代シャインマスカットシリーズのエースブラックシャインマスカット『富士の輝』

志村葡萄研究所、植原葡萄研究所などの民間の育種家や、各県の果樹試験場が力を入れて開発を進めている次世代シャインマスカット。そんな中でも有力な品種も現れ始め、ますます魅力的なブドウが我々の食卓に並ぶ日も遠くないでしょう。 
しかし、開発された品種の中には様々な理由で一般には流通しない品種も数多く存在します。
民間の育種家が開発した品種の場合は種苗法に基づく品種登録をし、安定した苗木の供給が行われ、JAなどの各支所で共選品種として扱われるようにならなければ、まず一般のご家庭で購入できるスーパーや量販店で入手することはできません。
各県の果樹試験場などで開発された品種は、県がその後のプロモーションなどにも予算をかけるため、ある程度は一般の流通にのり早期にスーパーなどの店頭で購入できることもありますが、やはり人気や期待が高い品種であれば入手は困難です。

高い糖度と皮にも旨みがある独特の食感が特徴

今回KUUCAでご提供するブラックシャインマスカット『富士の輝』は志村葡萄研究所の志村富男氏によって、母：シャインマスカット、父：ウインクの交配で生み出された新品種。糖度24〜25度と非常に高糖度で、他のブドウでは味わうことのできない独特なコクと、皮自体にも旨みがあるような食感もあり、一度食べると毎年シーズンが来ると必ず食べたくなる替えのきかないブドウです。ちなみに最大糖度が30度という記録を持っています。
しかし本当の意味でこの品種の持つ高い糖度と独特なコクを出し、皮の厚さや渋みを出さず、美しく紫黒色に着色させるのは本当に難しく、生産者さんによって品質や味に大きくばらつきがあります。

KUUCAでは、2021年から志村葡萄研究所とタッグを組んで積極的にブラックシャインマスカット『富士の輝』のプロモーションや販売を手がけてきました。その過程で様々な生産者さんの作られた同品種を食べてきましたが、本当のブラックシャインマスカット『富士の輝』の味を出せているのは本家の志村葡萄研究所を含めて両手に満たないくらいしかいませんでした。

伝説的な名人たちの系譜を受け継ぐ、笛吹市八代町の孤高の匠

今回のブドウの生産者は、ブドウの栽培面積・収穫量・出荷量で日本一の市町村である山梨県笛吹市の中でも、市場で非常に高い評価を受ける八代地区で長年ブドウの栽培を手がけているX氏です。（ご本人の希望で名前は非公開とさせていただきます）
KUUCAでも何度もお話を伺い、圃場にも何度もお邪魔させていただきました。八代地区にしては珍しく、標高のある場所に圃場を持っており、色ブドウの着色が優れているのも納得の品質です。

X氏は、志村葡萄研究所の新品種の開発直後の試験栽培の頃から志村富男氏に依頼され栽培を手がけており、品種特性も知り尽くしている。
それに加えて、山梨県下のブドウ栽培に関わる人間なら誰でも知っている、独自の剪定法を作り出した伝説的なブドウ農家である奴白氏や、現FVC会長である秋山氏など名人の系譜を色濃く受け継ぎながらも、独自の栽培方法で非常に高品質のブドウを作り続けている。

まさに超希少な品種ながらも、最初期から栽培を手がけ、本物を知り尽くした名人の作るブラックシャインマスカット『富士の輝』を、数量限定ですが是非ご自宅でお楽しみください。