ブドウ王国・山梨の中でもトップブランド産地である勝沼地区。中でも特に優れたブドウを生み出す農園として腕利きの名人達がこぞってその名を挙げる「かつぬま鳥居平（トリイビラ）ファーム」。

この農園の栽培するブドウやキウイは、限られた契約先からの指名買いにより、有名製菓ブランドや高級小売チェーンにのみ流通されます。消費者が直接買い求めることはまず不可能でしょう。

今回、KUUCAではこの品種の作出元である本家の志村葡萄研究所もその栽培技術とブドウの出来を高く評価する かつぬま鳥居平ファームの名刺がわりともいえる希少品種「マイハート」の中でも味わい、房型に加えてその名にふさわしく赤色に着色した700g以上の選び抜かれたSSクラスを本当にごく僅かの限定数量ですがご用意することができました。

赤いハートの形、爽やかな酸味と甘みが調和する超人気ブドウ

このマイハートは、山梨県笛吹市の志村葡萄研究所・志村富男氏がシャインマスカットとウインクを交配して生み出したオリジナル品種。

種なしで皮ごと食べることができ、深みのある赤色と可愛らしいハート型をしておりインスタなどで見かけた方もいらっしゃるかもしれません。その形もさることながら、爽やかで柔らかい酸味と高い糖度が絶妙なバランスのクセになる味わいが特徴です。

ブドウ王国・山梨も例外ではない色ブドウの着色不良

本当の意味でこの品種の持つ高い糖度と柔らかな酸味の絶妙なバランス感を、皮の厚さや皮目際の渋みを出さず、赤いハート色に着色させるのは本当に難しく、生産者さんによって品質や味に大きくばらつきがあります。

KUUCAでは2021年から志村葡萄研究所とタッグを組んで、マイハートを含む同研究所のオリジナル品種のプロモーションや販売を手がけてきました。その過程で、200はくだらない生産者さんの圃場を尋ね、様々な生産者さんの圃場で同品種を食べてきましたが、本当の味わいと色むらがない美しい真っ赤に着色したマイハートを作れているのは本家の志村葡萄研究所を含め片手で足りるくらいしかいませんでした。

さらには近年の酷暑は、優れた技術と経験を持ったブドウ王国・山梨の腕利きの生産者も例外ではない深刻な影響が出ており、シャインマスカットのように緑色以外の、赤色や黒色のブドウを指す「色ブドウ」の十分な着色が年々難しくなっています。

孤高の匠から受け継ぐ独自の土づくりと着色技術

「見た目よりも、味を大切に。」それが二代目から引き継いだかつぬま鳥居平ファームの教えです。房形や粒ハリの美しさはもちろんのこと、口に含んだ瞬間に広がる“おいしさ”が何よりのこだわり。その土台を支えているのが、代々磨き上げてきた土づくりです。
要となるのは、自家製の発酵有機肥料「ぼかし肥料」。菜種油かす、魚かす、米ぬか、糖蜜、EM菌配合のバイオ液、籾殻など、土にとって本当に良い有機質素材だけを厳選し、有機JAS認証も取れるレベル。コストよりも品質を優先するぼかし肥料は、春に仕込み、収穫後の秋には「お礼肥（おれいごえ）」として畑に還元します。
さらに年末にはライ麦の種を撒き、春に育ったライ麦を伐採して土と混ぜ込みます。ストロー状の茎が土に空気を含ませ、ふかふかの状態を保つことでバクテリアが活性化。

さらに、ブドウが色づき始める着色期になると光の反射シート「タイベック」が敷かれます。這うブドウの葉を取り除いてその隙間から差し込む太陽の光を地表からも反射させることでブドウ全体に満遍なく均等に光を当てて着色を促していくブドウ栽培技術の一つです。
細かい技術的な話は割愛しますが、化粧箱に入るクラスの1粒が大きくて粒ハリが良い大房なブドウほど、味わいと均一な色合いに仕上げるのは非常に難しいのですが、この農園の作るブドウは、前記した独自の土壌づくりと着色技術を含めた栽培管理によって近年の酷暑化でも驚くほど深く美しい色に仕上がります。もちろん大房で粒ハリ・房型・味わいとも揃った最高の一房を生み出し続けている本当に稀有な存在です。

今回お届けするマイハートは、味・着色・房型と最高のブドウに求められるすべてが揃った逸品。

KUUCAでは何度もお話を伺い、圃場にも何度もお邪魔させていただきました。4年にわたる長期的な信頼関係を築きあげたKUUCAでのみ、通販で購入できる唯一のルートとして提供を許された特別な逸品です。
まさに超希少ながらも、見た目も味わいも個性的なマイハートを孤高のブドウへと昇華させた一房を是非お楽しみください。