商品写真の黄色いシャインマスカットは昨年のものです。味を最優先で収穫するため、黄色の度合いは収穫時期によって変わります。

美味しい！ と自信を持ってご紹介できるシャインマスカットを探し続けてきたKUUCA。この2年間で100軒を超えるぶどう農家のシャインマスカットの試食を繰り返して出会った「これぞ！」というシャインマスカット、それが今回ご紹介する『完熟シャイン』だ。

房の黄色は完熟の証

シャインマスカットといえば、エメラルドグリーンのイメージをお持ちの方が多いのではなかろうか。ところが完熟したシャインマスカットの房は、なんと黄色いのだ……！　完熟した黄色いシャインマスカットを見かけないのには理由がある。一般的には収穫期を判別するカラーチャートの色を目安に収穫が行われるのだが、緑から黄みがかった色に実が熟すにつれ、「カスリ」と呼ばれるシミが発生してしまう。高級果物市場では見た目の美しさも重視され、また完熟しているからこその出荷時期管理の難しさもあり、完熟した黄色いシャインマスカットはあまり市場に流通していないのだ。

長野の気候が生み出す珠玉のブドウ

黄色いシャインマスカットの魅力といえば、完熟したからこその濃厚な甘みと旨味。樹上で完熟させる過程で生じる「カスリ」は、いわば糖度がのった美味しさの証なのだ。今回ご紹介する『完熟シャイン』を育てているのは、見た目の美しさよりも味の美味しさを一番に考えたブドウ作りをしている長野県のブドウ農家。農園内にある直売所には県内外からリピーターが訪れることからも、その美味しさはお墨付き。
長野県は標高が高く、また内陸性気候であるため昼夜の気温差が大きい。この寒暖差によりブドウは日中蓄えた養分の消耗が少なくて済み、旨みが増すという。長野県は日照時間も長く、ブドウは太陽の光をたっぷり浴びて育ち、糖度が高くなる。そう、長野はブドウ栽培に適した土地なのだ。

長野県オリジナル最新品種、『クイーンルージュ』

そんなブドウ王国、長野で新しく生まれたブドウがある。シャインマスカットとユニコーンを交配した『クイーンルージュ』だ。2021年に初出荷されたばかりのこのブドウ、生産は長野県内に限られており、流通量も少ない希少品種。種がなく、皮ごと食べられて、香りはマスカット。一般的な糖度は18～20度でシャインマスカットより高いと言われる、新種の赤系ぶどうだ。今回は完熟マスカットとともに、この希少品種、クイーンルージュも併せてご紹介。親品種であるシャインマスカットとの違いを食べ比べてみるのもまた一興だろう。

毎年の気候条件などで露地ブドウの味は変わるけれど「今年も食べたい！」と思わせてくれる、記憶に残る美味しいシャインマスカット。長野の匠が生み出す、見た目にとらわれないブドウの美味しさを存分にご堪能あれ。